林住期〜心地よく過ごしたい

50代後半、少しずつ負荷も葛藤も手放して気楽に過ごしたい♫

インゲンの乱

8月いっぱいは、日本全国 夏日や真夏日が続くんでしょうね。
いやはや。


夫が作っている野菜たち、少し前は「インゲン」が収穫ピークでした。
夫が畑作業に夢中になって3年くらいかしら。
仕事が休みの週末は、畑作業に没頭しています。夢中ってこういうことを言うんだろうな・・としみじみ。


しかしながら、作るのが楽しいのですよね、彼は。(畑作業あるあるかも)
収穫やおすそ分け、調理は私が担う事が多いのですが、今年のこの酷暑で、どうやらバテてきていた私は、今年のインゲン収穫は「苦行」になりました・・。


なんでしょうね、55歳を過ぎてから、全体的に自分の能力が下がっていると思う事があるわけです。瞬発力、判断力(瞬時の)、機敏さや合理的な処理、記憶やスムーズな動き、処理能力、耐力、体力、持続力、集中力などなど・・(書いてて寂しくなってきました)


そんな中で、今までと同じ量の仕事、家事も負担に感じることが増えました。
これも自分にはちょっとショックな事でもあります。そんな中での長引く酷暑。
日々の暮らしの中で起こる様々な負荷と環境的な負荷は、気をつけてセルフケアをしていたつもりでも見過ごしてきたものもあったようです。


とある日、「今日、収穫しないとだめだわ、インゲン・・・」と重い腰をあげました。
(3日もあけるとインゲンパラダイスになってしまう)
そう、いやいやながらインゲン収穫に乗り出してしまった・・これがトリガーになり・・


採っても採っても、育ったインゲンが「ここだよ~」「ほら、こっちもこっちも」と私にアピールしてきて・・エンドレスに感じられる・・「拷問か・・」とすら思いながら・・虫も飛んでくる・・重くなるインゲンの入った袋・・・滴る汗・・・


「もう、いやだ・・・」
「もう、無理・・」


と、口に出した途端、堰を切ったように「もうイヤだー----------!!」


持ってた袋ごとインゲンを投げ捨て、収穫ばかりしている(させられていると認識している自分)ことへの腹立たしさにインゲンを踏みつけ(ごめんね、インゲン)、インゲンの葉っぱや枝を一部むしりながら、号泣してしまいました。


ご近所が在宅でなくて本当に良かったです・・(多分)。


夫への恨みつらみが出てきましたよ、えぇ。
「作ってばっかりで、何もしないじゃないかー!!」
「もう畑はいらないんだー----!」「インゲンなんて大嫌いだー!」
など、口走っていましたよ、私。
(さすがに、叫ぶのは控えました。閑静な住宅地の中なんで、というか静かな田舎の住宅地)


暴れて余計に疲れちょっとクラクラしながら、畑スペースから出てきた私を愛犬は、ちょっと怯えて見ていました。


でもね、スッキリしたの^^


積み重なっていた小さな我慢があったと気づきましたよ。
小さなことって見過ごしがち、そして「え、そんなことが負担だったの?」と思うようなことが案外、ねっちりとのしかかっているかもしれません。


私は長引く蒸し暑さという環境要因を、意外にも軽んじていました。(我が家にはクーラーも扇風機もなかったんです。去年までそれでも平気でした。本来はそれで過ごせる地域であり家なのです)もちろん、インゲンの乱を起こす少し前に扇風機は購入して、それで随分楽になったとは感じていたんですがね。


ただ、睡眠がイマイチだな、仕事していてもダルさがいつもよりあるし、朝起きてもスッキリしてないな・・・と振り返るとそんな身体のメッセージを軽んじていたなと気づきました。(一番大事なヤツやん)ホメオパシーのレメディやマザーチンクチャーを積極的に活用したりストレッチしたりと気にかけていたつもりでした。


その他にも、畑作業に没頭して家の事がおろそかになっている夫への不満もありました。
通常の家事はやってくれているのですが、細かい事、それこそ収穫については去年よりも手薄、おすそ分けの作業も手薄になっている夫。
去年から仕事自体がヘビーな案件を多々抱えていることも知っていたので、私自身が夫へアレコレ言いたくないな、と遠慮していた点は自覚していましたが、そこの自分へのケアや対処が出来ないままだったのだなぁ、と。(小さな我慢の蓄積)


何より、「収穫しなくては!!」と、1つも取りこぼしてはいけない気持ちが負荷になっていたようです・・・今までも、出来るだけしっかり収穫しようと頑張っていたんですよね。
(勿体ない精神)


でもね、無理なんですわ。
お向かいのお家が、結構な量のハスカップとブルーベリー畑を持っているんです。身内やご友人が収穫に来ますが、ご本人達は収穫しているところをほとんど見ません。我が家にも是非好きなだけ採ってくださいね、と仰るんです。当初は「勿体ないなぁ、これだけ潤沢に実のに~、保存も出来るのに~」なんて不思議がっていた私ですが、今ならよ~~~くわかります。小さなお子さん二人もいて、その畑の雑草を定期的に刈るので精一杯よね、と。(しかも、その畑は親が作っていて残したものを引き継いだたけ)
当たり前に、実る時期は暑い。


夫の畑作業は、ある種セラピーだろうと思っています、土をいじるとスッキリするんだと毎度言いますから。もちろん、色んなものを作ってトライ&エラーを重ねて達成することも多々あり、喜びもあるけれど、現時点では、それがあるから仕事を頑張れるんだろうところが多分にある、と私は思っているんです。


ならば、収穫は二の次。もう無理して採らない・・(野菜にはごめんなさいだけど)。
収穫できる量に変更してもらいながら(これが容易ではないんだけど)でも、好きな事を
やり、私も無理なく携わることにしようと思ったら、とても楽になりました。


インゲンの乱について、夫にザックリと伝え、畑を見た夫は(散乱するインゲン、折れてる枝、ちぎれてる葉っぱ)私に収穫を頼むことは無くなりました(笑)。
そして、家事を今までよりも少し気にかけて担ってくれています。今のところ。


あれもこれもは無理なんです。何を大事にしていくか、取捨選択が必要ですね。
いつまで畑熱が続くか、この熱量が変わることもあるでしょうしね。


効率的、無駄を出さないことも大事かもしれないけれど、それだけだと素っ気ない。
無駄になることも承知しながら。


小さな負担に「気づいて」減らしていこうと思いました。


そろそろじゃがいもが採れています^^
直ぐ近くに住む義両親の手も借りて、備蓄やおすそ分け、やります。


ついつい、頑張っちゃうよねぇ。
身体が楽であることを目安に、まだまだ工夫も知恵も思いやりも必要ですね♪


ご自愛 ご自愛 ^^